
エアバギーペットのホームページをご覧の皆さま、こんにちは。
AIRBUGGY PET&LIFE本店の玉城です。
11月後半になっても暖かいお散歩日和が続いていますね。ペットと一緒に旅行に行かれる方も増えているようで、新モデル『DOME3』を使いたいので見に来ました、というお客様が増えています。
みなさんから「このサイズ待ってました!」「開けやすくなりましたね!」と感想をお寄せいただくことが多く、私たちも嬉しく思っております。
今回はそんな『DOME3』の誕生にまつわる開発ストーリーをお届けします!
弊社、GMPインターナショナルで製品開発を担当する原口に、DOME3誕生の舞台裏についていろいろ聞いてみました。

― 新モデル『DOME3』はどのような経緯で開発されたのでしょうか?
(原口):2009年に開発を始めた当時、日本のペット用カート市場は、安価なものが多く、実際に乗るペットの事を考えているカートはほとんどありませんでした。ただペットを乗せて運ぶだけのものといった印象だったのを覚えています。だから、赤ちゃんを快適に乗せられるベビーカーの安心安全な機能、品質をそのままに、カートに乗るペットにとっても、歩く飼い主さんにとっても快適なカートを開発したいと思ったんです。それも使い捨てではなく、長く使って頂けるものを。
屋根の開閉についても、さまざま試作を重ねましたが、飛び出し防止の観点から、走行中は屋根を閉めた状態でご使用いただく事を推奨する目的で、中央から開く方式を採用しました。ただ、実際には屋根を開けたまま使用する方もいらっしゃることはわかっていましたので、これなら簡単には飛び出せないという仕様にしました。
AIRBUGGYがペット用カートを発売をして、今年で10年になるのですが、ありがたいことに本当にユーザーさんが増えてきました。その中で製品に対するリクエストもたくさん頂けるようになりました。サイズ感や使用感など、さまざまな犬種によって違うことも学ばせてもらう中で、もっと多くの方々に使用してもらえるAIRBUGGYに進化させたいと思い、このDOME3の開発に踏み切りました。
― DOME3を開発する上で大切にした事は何ですか?
(原口):1番は、メーカーとしてゆずれない安全性とペットの乗り心地、飼い主さんが歩きやすくて、操作しやすいカートであることでした。そして、2番目に利便性。これまでのDOME2で頂いてきたユーザー様からのリクエストを如何にシンプルなデザインで実現できるかということを追求しました。
今まではルーフをCOTの中に折り込んで使用しているユーザーさんも多くいらっしゃったので、特にDOME3のルーフの開閉についてはユーザー様にご要望をたくさんいただき、左右どちらからでも開閉でき、好きな角度で固定できるオープンエアルーフを採用しました。
― 苦労したところはどんなところですか?
(原口):ペットの乗り心地を考えて広くしようと思うとコット全体が大きくなりすぎて持ち運びづらくなる。逆に軽くしよう、シンプルにしようとしすぎると耐久性に問題が生じる。乗り心地や使い勝手の良さ、安全性には一切妥協せず、かつ、バランスの良いデザインを目指しました。
何度も修正を重ね、DOME2シリーズの持ち手よりも強度の高いキャリーハンドルを採用することで、重量のあるペットを乗せても安全に持ち運べるよう改良しました。マグネット内蔵の「FIDLOCK®」というパーツを採用し、ルーフの開閉がより簡単にできるようになった一方、内側から簡単に開かないよう、ルーフのふちにプレートを入れ、コット内側からは開きにくい構造になりました。またDOME2のMサイズと同じ重さを実現しました。
ルーフは誰が取り付けても同じようにきれいに取り付けができるよう、スライド式のよりシンプルな脱着方法を採用しました。
いずれ、屋根だけを変えてカラーを楽しめるようになったらいいなという想いもあります。DOME2では多用していたボタンとベルクロを一切使わずに利便性とデザインを両立させることが1番の壁でもありました


― カラー展開はどのように決まったのですか?
(原口):最近は落ち着いたカラー展開が多かったので、見た人が明るくなって元気が出るような色を出したかったんです。チェダーは絶対に出したいと思っていたこだわりのカラーです。ユーザーさんからも明るいカラーのリクエストを多数いただいていたので、今回は思い切ってこれまでにないカラーを採用しました。街を歩いているとパッと目を引くビタミンカラーからカモフラージュ、ベーシックカラーまで9色ものカラーバリエーションを用意しました。色を選べることはエアバギーの魅力だと思っているので、自由に選んでいただけたら嬉しいです。

いかがでしたか?
今回、開発者の原口に直接話を聞き、製品に対するたくさんのこだわりや愛着を感じることができました。また、ユーザー様の想いに答えたいという強い気持ちが伝わり、私自身もよりエアバギー製品に愛着を感じ、自信を持ってお客様にエアバギーの良さをお伝えしたいと思いました。
ぜひ、たくさんの方にこだわりが詰まった『DOME3』を実際に店舗で体感していただけたらと思います!