AIRBUGGYのメンテナンスセンターには、日々さまざまな製品が届きます。
「ここが壊れてしまった」
「この部分は直せますか?」
そんなご相談を受けたとき、私たちがまず見るのは、修理を依頼された部分だけではありません。
ほかに傷んでいるところはないか、
ネジの緩みなどは無いか、
タイヤやブレーキなど、走行に関わる部分に問題はないか。
一台全体を見て、触って、動かしてみる。
そうすることで、修理箇所だけではなく、その製品がこれまでどんなふうに使われてきたのか、そしてこれからも安心して使える状態なのかが見えてくることがあります。
このメンテナンス通信では、実際の修理・メンテナンス事例を通して、メンテナンススタッフが日々どんな事を考え作業をしているのか、また長く快適にお使いいただくためのポイントなどをお伝えできたらと思います。
第1回は、TWINKLEとDOME3の修理・メンテナンスをご紹介します。
CASE 01▶「コット上部のビニールが破けてしまった」
5年お使いのTWINKLEの場合
今回届いたのは、約5年間使われてきたTWINKLE。
コット上部のビニールに大きな破れがあり、側面のメッシュにもほつれが見られました。さらに、ハンドルのウレタン部分には穴が空き、前方リフレクターも破損していました。
TWINKLEのこの部分は縫製での修理が難しいため、基本的には上部の生地全体を交換します。
ファスナーが壊れたり、ビニールが破れたりすると、「コットごと買い替えないといけないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
でも、TWINKLEはコット全体を買い替える必要はありません。コットの「上の部分だけ」を交換することができます。
「ここだけ直せるのかな?」
そう思ったときは、買い替えを検討する前に、一度サポートデスクへご相談ください。
その一台の「使われ方」が見えてくる
今回のTWINKLEには、少し特徴的な使われ方がありました。
普段はワンちゃんとのお出かけに使われている一台ですが、室内では一緒に暮らしている猫ちゃんがコットの上を気に入り、ハンモックのようにして使っていたそうです。
さらに、ハンドル部分も噛んでしまったとのこと。
実際の製品を見ると、上部の破れやハンドルの傷みから、その使われ方が少し想像できます。

修理に入る前に細部の状況を確認し、修理記録に残します。
まず傷んだコット上部を取り外し、新しい生地に交換していきます。
ただパーツを交換するだけなら、それほど時間はかかりません。
大切なのは、パーツを取り外したあと。これまで隠れて見えなかった部分や、その周辺の状態を確認しながら、細かなところまで整えていきます。
長く使われた製品には、目に見える傷や汚れだけでなく、細かな部分にも使用による変化が現れています。
そうした変化を見逃さないように確認し、気持ちよく使っていただけるよう、新しく交換した箇所だけでなく、残す部分もできるだけきれいな状態に整えていきます。
続いて、ハンドルのウレタンパーツも交換します。
破損したグリップ部分を取り外し、新しいウレタンパーツをしっかりと固定していきます。

修理するのは「壊れたところ」だけではありません
AIRBUGGYのメンテナンスでは、依頼された箇所だけを直して終わり、とは限りません。
今回も、修理とあわせてフットブレーキを確認。
ネジの締まり具合を確認し、必要に応じて調整します。ブレーキのスプリング部分には、動きを滑らかにするためのメンテナンスも行います。
最後に、ファスナーの開閉や生地の状態、全体の動きも確認。
新しく交換した部分だけではなく、一台全体を見ながら、これからも気持ちよく使える状態に整えていきます。

パーツの交換とメンテナンスが完了しました。
長く使われてきた下部も丁寧に整えることで、新しく交換したコット上部との状態を合わせ、一台としてきれいに仕上げました。

CASE 02 ▶DOME3のルーフワイヤー交換
なぜ中骨が折れてしまうのか?
次に紹介するのは、DOME3のルーフ修理です。
DOMEのルーフには、アコーディオン状の形を保つために4本のワイヤーが入っています。
ルーフの形を支える大切なパーツですが、うっかりルーフの上に荷物を置いたり、ペットが足を置いてしまったりすることで折れてしまうことがあります。
今回お預かりしたルーフは、内部でワイヤーが折れ、その先端が縫製の縫い目から突き出てしまった状態でした。

修理では、まず破損したワイヤーを取り出し、新しいものに交換します。
生地から突き出てしまったワイヤーが再び飛び出さないように、再発防止のため丁寧に補修しました。
交換が終わったら、ルーフを何度か開閉して動きを確認。
コットへの取り付け状態もチェックし、全体がきちんと機能することを確認して完了です。

まだ使いたい。その気持ちに応えるために。
約5年間使われてきたTWINKLEと、ルーフの修理に届いたDOME3。修理に届いたAIRBUGGYを見ていると、「まだ使いたい」と思ってくださっていることを感じます。
私たちができるのは、その気持ちに応えて、またできるだけ長く快適に使っていただける状態に戻すこと。
修理して終わりではなく、またそこから長く使い続けていただけるように。
一台一台のAIRBUGGYと向き合いながら、これからもメンテナンスの現場から、さまざまな事例をお届けしていきます。
次回も、メンテナンスセンターに届いた一台をご紹介します。




